欧米諸国における同一労働同一賃金は日本と少し異なっている。

投稿者: | 12月 21, 2017

横断歩道
同一労働同一賃金の理念は欧米諸国と日本では重きを置いている問題点が少し異なっているのはご存じだろうか?

欧米諸国では男女間での賃金格差に重きを置いてビジネスの在り方を変える為に同一労働同一賃金の理念が掲げられている。

また、欧米諸国では同一労働同一賃金に代わって同一価値労働同一賃金という理念もある。
これは同一労働同一賃金と似ているが、その詳細は少し異なっている。

同一労働同一賃金の場合、同じ職種であることを前提としている為、男女の得意不得意において賃金の格差が生まれてしまう事への対策ができていないという考えがある。

一方同一価値労働同一賃金の場合は職種の違いを超えて、技能の熟練度、責任の重さという点で同一の価値を持つと評価する理念である。

欧米諸国の主要先進国の中では当然のビジネスの在り方として認識されており、特にこの理念に沿って職種ごとの給与相場や制度が定着していると言われている。

同一の仕事・能力・実績である場合は男女間での賃金格差は生まれず、労働者が負っている責任も加味した上で仕事の価値を決めているのだ。

しかし、システムというものには必ず穴があるものだ。
このシステムが抱える問題は「誰がその価値を決めるか」という点において問題がある。

企業の上に立つ人間が良心に溢れる人間であれば問題ないが、決して全員がそうであるわけではない。

人間である限り、価値を決める際には必ず感情が生まれてしまう。
自分の仕事に見合った価値を付けられなければ、この理念は崩れてしまう。

この問題点は欧米諸国の「主張する文化」がカバーしている。
例え上の人間から下された事実でも、自身が不当であると思った事ははっきりと主張するのだ。

そうした雇用する人間とされる人間との議論によって価値が決められるのだ。
同一労働同一賃金の理念は欧米諸国では既に根付き、息づいているのだ。

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